演奏の極意、日々精進なり~ドビュッシーを弾く

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演奏活動のプログラム作りでは、この一年間は、開催月が誕生月である作曲家の楽曲を活躍した年代順に取り上げることに挑戦しよう!と思って取り組んでいます。

それは、自分のレパートリーを増やすことが大きな目的としてあるからです。また、原曲がピアノ曲以外であってもピアノで表現しようとしている名曲があれば是非弾いてみたい、といった願望があるからです。こうして楽曲を見つけていくことから楽しんでいる毎日です。

だいぶ、こうしたパターンが自分の中で根付いてきて、2月中からある程度3月生まれの作曲家の楽曲演奏の準備を進めていました。3月はクラシックだけでプログラムを構成しても十分すぎるほど、いわゆる一般にもよく知られた作曲家が多くいて、誰を外そうかと思うくらいでした。

そのような時に、事前にリクエスト曲を提示いただく形式の演奏会のお仕事を頂戴しまして、このようなことにも対応できるよう、自分本位にならないようなレパートリーの蓄えが必要だとあらためて実感しました。

リクエストされた中でも、8月生まれのドビュッシーの練習に向けては、当初は4月に入ったら数か月間かけてもう一度若い頃の作品から追っていこうというスパンで考えていました。それが、自分にとっては“急遽”3月の演奏会で弾くことになり、時間がない中で何か頼りとするものはないかとしばらく模索しました。

数年前に、朝日カルチャーセンターで開催されていた野平一郎先生の講座を定期的に受講していた母の誘いで、一度だけ受講する機会を得たのがドビュッシーで、ベルガマスク組曲を中心に解説、演奏くださいました。一つには、その時に自分なりに咀嚼していたことをよすがとしつつ、といってもこれでは結局は自分頼みにしかならないし、と悩んでいた時に書店で見つけた指南書がこちらです。4月からの練習にもまた大いに活用させていただきたいと思います。

ドビュッシー ピアノ全作品演奏ハンドブック