2026/09/07
先日、母が長年主宰してきたピアノ教室の最後のホール発表会が、61回目をもって幕を閉じました。
私は演奏者として参加する一方、父亡き後は、先生である母を支えながら、準備から開催、終演まで、発表会全体を支える役割も担ってきました。
舞台では、自分自身がピアノを弾くだけではありません。
他の生徒さんの譜めくりをしたり、譜面台や椅子を調整したり、「みんなで歌おう」では姉の指揮に合わせて伴奏しながら歌ったり。
振り返ってみると、私のこれまでの音楽活動も、こうした「演奏とマネジメントを両立する」スタイルでつながっていました。
弾く。
歌う。
伴奏する。
選ぶ。
構成する。
場を支える。
音楽の現場で、その時々に必要とされる役割を引き受けてきたのだと思います。
演奏する場所によって、必要な音楽は変わる
これまで、クラシックの独奏から洋楽の弾き語り、伴奏、参加型の音楽プログラムまで、さまざまな形で演奏してきました。
ラウンジでは、お客様からのリクエストや、ボーカリスト、サックス奏者との即席のセッションにも対応しました。
初仕事の日には、聴いたことのないオペラの伴奏を頼まれたこともあります。
その経験から学んだのは、
「知らないからできない」ではなく、今、この場で必要とされているものは何かを考えること。
ということでした。
そのために、iPadで電子楽譜を探し、その場で必要な楽譜を購入できるようにしておく。
こうした準備も、私にとっては演奏の一部でした。
レストランでは、常に「今、ここにいる人」を考える
曜日固定のレストランBGM演奏では、2時間、ほぼ途切れずに演奏しました。
クラシックだけではなく、ポップス、アニメ、ボーカロイド、話題曲、最新のヒット曲まで、毎回50曲程度を手元に用意。
その日の客層や店内の雰囲気を見ながら、曲を入れ替えていきました。
新しい曲が出れば楽譜を探し、必要ならアレンジを考える。
そこには、
「奏者として古臭くなってはいけない」
という自分なりの考えがありました。
一方で、お誕生日や結婚記念日など、その方にとって特別な時間を音楽でそっと彩ることもありました。
音楽を「演奏する」だけでなく、その場にいる人に合わせて音楽を届ける。
それも、私が経験してきた音楽の仕事の一つです。
ウェディングでは、「音楽」よりも「場」を考える
ウェディングでは、アニヴェルセル表参道でウェルカムパーティの演奏を担当したほか、今年はご縁をいただき、綱町三井倶楽部でのウェディングでも演奏しました。
挙式ではパイプオルガン。
迎賓ではピアノ。
同じ一日の中でも、音楽の役割は異なります。
挙式では、これから始まる時間にふさわしい響きを。
迎賓では、ゲストの皆さんが自然に会話を始められるような音楽を。
お二人の希望を伺い、会場の雰囲気や進行、他の音楽との重なりなども考えながら選曲します。
音楽が主役になるのではなく、人が主役である時間を音楽が支える。
これも、私が大切にしている考え方です。
施設演奏695回超。音楽は「一作品一劇場」
2018年に高齢者福祉施設での参加型コンサートを始めて以来、訪問・オンラインでの演奏、音楽レッスンなど活動を広げてきました。
2026年8月末までに、施設演奏は累計695回を超えています。
一回一回が一期一会。
同じプログラムをそのまま繰り返すのではなく、
- どんな方が参加されるのか
- どの季節なのか
- どんな曲なら楽しんでいただけるのか
- 歌うのか、聴くのか
- 身体を動かすのか、静かに過ごすのか
を考えます。
継続している場所では、参加される方の思い出やリクエストをもとに選曲することもあります。
毎夏、ご当地の夏祭りの歌を耳コピーして採譜し、プログラムに加えることもあります。
選曲、構成、MC、プログラムのタイトルやデザイン、オンライン環境、機材まで。
音楽が始まる前から、その時間は始まっている。
私はそんなふうに考えています。
私がご提供できる「音楽の仕事」
これまでの経験を通じて、私は「ピアノを弾く人」という一つの役割だけではなく、目的や場に合わせて、さまざまな役割を組み合わせてきました。
- クラシックのピアノ独奏
- ピアノ伴奏
- 弾き歌い
- BGM演奏
- ウェディング・イベント演奏
- 参加型コンサート
- オンラインコンサート
- 選曲・プログラム構成
- 耳コピー・採譜
- 演奏に合わせた進行・MC
- 電子キーボード等を用いた出張演奏
- 音楽を取り入れた場づくり
そして、必要に応じて、演奏者自身が企画・準備・現場対応まで行います。
目的に合わせて、人・時間・空間・技術・アイデアを組み合わせ、一つの「場」を形にする。
それが、私がこれまで音楽の現場で培ってきたスタイルです。
「演奏をお願いしたい」というご相談だけでなく、
「こんな場で音楽を取り入れられないだろうか」
「こういう企画を一緒につくれないだろうか」
という段階からでも、お話を伺っています。
これまでの活動実績・事例は、
Artist / Creative Instructor ― 演奏支援にまとめています。
#音楽の仕事
#ピアノ
#演奏活動
#音楽企画
#イベント企画
#場づくり