演奏の極意、日々精進なり~相手をよく知ること

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5月26日の音楽会の様子についてはPiafinity Musical Performanceにアップしています。

相手を知った“つもり”になっていた

イベント終了後に、施設のご担当者様より感想を伺う時間を取りたい、とのご要望で振り返りの時間を持つことができました。

これまでは、スタッフの方やご入居者様から自発的に述べて下さる感想や今後のご要望などをお聞きするか、もしくは自分から問いかける場合でも雑談の流れで見計らってお聞きするか、といったものでした。
目下、自分の力量ではまだまだ業務委託での単発のイベントをお受けするスタイルが中心です。
尚更、一期一会のイベントを組むのに事前に聴衆側のニーズを把握しきれているか、自分本位になっていないか、を十分に配慮することを念頭に置いてきた❝つもり❞でした。事後についても次への教訓に活かせればとご意見を伺っていた❝つもり❞でした。

場所を移し膝を突き合わせてみたら

このたび演奏会を入れての初めての試みだったバースデーイベントの一つのスタイルを、良い形で継続・確立してしていくにはどうしたらいいかという本施設のスタッフの方の想いに触れ、ご入居者様の普段の生活、本施設の生活動線、これまで実施されてきたレクリエーションの状況、それらからスタッフの方が感じられている音楽に関するご入居者様のニーズ等々、をお聞きする中で痛感しました―
「相手を知った」❝つもり❞で自己満足していただけで、「相手を知る」ためにまだまだ追求していく余地が如何に多く残されていることか…。
実は、今回のプログラムでは、当初は演奏する予定だった曲が他にも2曲ありましたが、場の雰囲気から減らして歌の時間をたっぷりとりました。結果、少し短めの時間で盛り下がることのない空気を維持できたかしら。。。かねてから、皆さんの様子をみながらプログラムを変更するかもしれない、ということはご担当者との間でも申し合わせしていたので、進行の途中でやりとり、同意を得ての対応でした。が、そもそもそうした変更をしない工夫を事前にもっと詰めておけたはず。

意見交換でアイデアが倍以上になる&一気に考えがまとまる可能性にもつながる

奏者の視点でのフィードバックについては、これまでも他の演奏者への参考情報として意識して行ってきた❝つもり❞でしたが、一方の視点だけでは弊害にもなりかねないと考えられます。本日打ち合わせできた内容を紹介元の会社へ自分からも施設側からも報告して、他の演奏者の方がお仕事を受ける際にも共有しておくべき情報提供に努めることも双方で確認し合いました。
ただ、諸事情からこうしたコミュニケーションをとることが叶わないご施設もあると思いますし、このコミュニケーションスタイルがベストだとも一概には言い切れません。
とはいえ、対面での意見交換がどれほど実りあるものか!と実感したしだいです。

まずは、紹介元へのフィードバックを契機に、よりニーズに即した演奏会開催にしていくための工夫を探っていくことから始めようと考えているところです。